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End-of-Life Doula

​看取りのドゥーラ

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看取りは、人生のとても大切な時期です。

 

そして「グリーフケア」とは、大切な人を亡くした悲しみに寄り添い、立ちあがるための情緒的支援です。「看取りのグリーフケア」とは、人が最期を迎えるまでの期間に、本人やその家族が悲しみや不安に対処し、穏やかに過ごせるようにサポートすることです。看取りのグリーフケアとは、大切な人を亡くした人やその家族が、悲しみや喪失感を癒し、前向きに生きていくためのサポートを行うことです。

「おもてなし」の文化を生んだわが国が、世界に類を見ない超高齢化を迎えたいま、ホスピタリティを次のレベルへシフトすべき時が来ています。そこでマザーリング&ライフマネジメント研究所では「みんなのMITORI研究会(外部サイト)」というプロジェクトを立ち上げ、日本に看取りのグリーフケアを根付かせるための発信を続けています。

 

看取りのグリーフケアを日本に根付かせる活動は、次のような意義があります。

・悲嘆と喪失を多く経験する高齢期の生活において、自分の感情を受け入れ、悲しみを乗り越えて、重要な心身の健康を維持できる。
・高齢期のケアに直接かかわる医療関係者や専門職、エッセンシャルワーカーのホスピタリティを高め、悲嘆と喪失を経験している人の孤独や孤立を解消できるようにする。
・人生の最終段階をより前向きにとらえ、充実して過ごせるような精神的後押しにより、国民の幸福度を高める。

さらに私は看取りのドゥーラ/End-of-Life Doulaを日本でも当たり前の存在にしたいと考え、トークサロンや養成講座を企画しています。

終末期のサポートを提供する看取りのドゥーラは、その名前からもわかるように、個人やその家族が最期の時を迎える際に、身近な存在としてそばにいる人を指します。End-of-Life Doulaは、傾聴、ふりかえり、心の整理、家族の支援や心のケアを通じて、患者とその家族が安心して最期の瞬間を過ごせるようグリーフケアを含めてトータルにサポートします。

看取りのドゥーラは、家族とのコミュニケーションを円滑にし、介護に伴う身体的・精神的な負担を軽減するために尽力します。看取りのドゥーラは、本人はもちろん家族にとっても貴重な味方となります。公共サービスの活用も重要ですが、看取りのドゥーラは個別のニーズに合わせたアプローチを提供し、本人や家族が最期の時を穏やかに過ごす手助けをします。看取りのドゥーラの存在は、終末期のケアとサポートにおいて大きな助けとなります。
 

・論文

International Journal of Palliative NursingVol. 23, No. 12 Review

Rieko Kishi Fukuzawa,Kazuko Takenaga Kondo

A holistic view from birth to the end of life: end-of-life doulas and new developments in end-of-life care in the West Published Online:22 Dec 2017https://doi.org/10.12968/ijpn.2017.23.12.612

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マザーリング&ライフマネジメント研究所 代表 近藤和子

株式会社ダイヤル・サービスでの電話相談員や、株式会社生活科学研究所での担当部長を経て、1982年にマザーリング研究所を設立しました。彼女は「マザーリング」と「エモーショナルサポート」という概念を中心にし、執筆活動や講演、企業研修講師、セミナーなどを通じて活動してきました。さらに、企業のC・I(企業アイデンティティ)やブラ

ンドイメージづくりにも参画し、幅広い分野で活躍しています。

カウンセリングマインドを生かしたインタビュー手法を駆使し、顧客の「不安と不満のニーズ」を捉え分析し、トータル・プロデュース力を発揮しています。その能力は高く評価されており、企画と実践の両面で顕著な成果を上げています。

現在、医療接遇の向上だけでなく、「人生の最期は幸福に」という願いから、終末期医療に携わる関係者(高齢者・家族・医療介護職)に向けて、死を受容する「自然な看取りへの覚悟を勧める」講演を続けています。同時に、哀しみに共感し、関係性を育むケアとして「看取り」と「エモーショナルサポート」の普及に力を注いでいます。

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